中古住宅購入 リフォーム①
中古住宅購入リフォームのメリットは便利のいい場所を、新築より安い費用で手に入れられること。
しかし、想像以上に費用がかさんで建替えたほうがよかった、リフォームでは希望の間取りにならなかったと言うケースもあります。
今回は中古住宅購入リフォームの注意点をご紹介します。
中古住宅購入リフォームの注意点
理想のすまいを手に入れるにはいくつかの条件がある
中古住宅を購入、リフォームして理想の住まいを作る方法が人気です。費用的なメリットはもちろん、こだわりのリフォームでオーダーメイドな我が家を作り上げることができます。
大胆な間取り変更も可能ですし、使える部分は残し、気にいらない部分だけ変えられるのもリフォームのいいところです。
しかしこれも条件が揃ってこそできること。今回は実際に中古住宅購入リフォームで失敗してしまった事例と注意点をご紹介しますので、しっかりチェックしておきましょう。ご紹介するのは、想像以上に費用かさんでしまったケース、希望の間取りへと変更ができなかったケースです。
中古住宅購入リフォームの注意点
築18年木造一戸建て:構造部分の補修で費用がかかりすぎたケース
築18年の木造一戸建て住宅を購入、リフォームをした時に実際にあったケースです。キッチンを対面スタイルにリフォームしようと工事を始めたところ、北東の隅にある「通し柱」が腐っていることが発覚しました。
よく調べてみると、湿気の多い土地で、浴室・洗面所周辺の土台や柱、窓台、玄関ドアの枠などが腐食し、シロアリの被害にもあっていることがわかりました。
スレート屋根も塗装したてだったので一見キレイに見えましたが、実際は中に水が入っていて、屋根下地が腐食していました。
結局、構造部分の補修、屋根の葺き替え、屋根下地の交換で、500万円を超える費用が掛かってしまい、キッチンのリフォームはグレードを落として機器の交換をするのみに留まりました。
中古住宅購入リフォームの注意点
表面の美しさにとらわれると、大事なことを見逃してしまう
このケースの失敗ポイントは、屋根や壁紙は一見とてもキレイだったので、表面の美しさに惑わされてしまったところにあります。構造部分の工事は大掛かりになるので費用がかさみます。
家はシロアリ防除は5年おき、外壁塗装は10年おきと言ったように、適当な時期にメンテナンスを行なっていないと劣化が進み、寿命が短くなってしまうことがあります。
そうならないためにも、今までのリフォームの履歴をできるだけ詳しく聞きましょう。また不動産屋さんに許可を得て、購入前にリフォーム業者と一緒に家を見に行く機会を設けるのもいいでしょう。特に床下と屋根は費用がかさみやすいので、シッカリチェックしておきましょう。
一見キレイに見えても、中が腐っていれば大きな費用が掛かり、理想の住まい作りから一歩遠ざかってしまいます。表面の工事なら後からいつでもできる事を忘れずに。また築15年を超えていたら、水まわりのリフォームの時期はすぐにやってきますので、その分の費用も見ておきましょう。