エネファームって何?自宅で発電エコリフォーム
最近注目度が高い住宅設備と言えば、太陽光発電システムやエネファームなどの省エネ設備。
でも、エネファームが何をする設備なのか、よくわからない人も多いのでは?
今回はエネファームとは何か、何ができるのか、
そしてリフォームで取り入れる際の注意点をご紹介します。
◆エネファームとは、発電のついでにお湯をつくる設備
エネファームとは、都市ガスを使って、水素と酸素から電気をつくり
その時に発生する熱で、ついでにお湯をつくる設備です。
ポイントは、自宅で発電するからこそ「発電時に生まれる熱」を使用できること。
簡単に言えば、発電してくれる給湯器です。
エネファームの正式名称は、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムと言い
燃料電池ユニット+貯湯ユニット+バックアップ熱源機がセットになっています。
◆発電所ではなく、家庭で発電すると、なぜ省エネでエコなのか?
火力発電所の発電でも、たくさんの熱が発生しています。しかし、熱は運べませんから
排熱として海に捨てられます。また、ウ案れた電気を遠くへ運ぶと送電ロスが大きくなるので
遠くで発電して電気とういう形にして運ぶシステムは、エネルギー効率からするとあまりよくありません。
ということは、電気を使う場所の近くで発電すれば、ロスが少なくなって効率がいいわけです。
各家庭で使う電気は各家庭で発電する、そうすれば今まで捨てていた発電時の熱を
有効利用して、給湯に使うことができますし、電気を運ぶ際の送電ロスもありません。
エネルギーを有効活用できて、省エネでエコになる、
これが、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム・エネファームの基本です。
◆ハイブリッドカーを選ぶ層や、ハウスメーカーが率先、光熱費も削減
太陽光発電システムの伸びと共に、エネファームの設置件数も年々増加しています。
購入者は、ハイブリッドカーを選ぶ省エネ意識が高い層で、
次世代のためにという思いを強く持っている人が多いようです。
また省エネ住宅の建築をけん引しているハウスメーカーも率先して取付を行っています。
どれくらい省エネになるかと言えば、エネファーム1台でだいたいハイブリッドカー2台分の
CO2削減効果があるといわれています。
また年間光熱費は約5~6万円の削減になります
◆エネファーム+太陽光電池=ダブル発電で真価を発揮
エネファームの効果をより実感できるのは、太陽光+エネファームのダブル発電時です。
特に売電時にその真価が発揮されます。太陽光発電システムは、発電した電気を
電力会社に買い取ってもらえますが、家庭で使ってしまって思ったほど売電できないケースもあります。
エネファームで発電した電気は、買取の対象にはなりません。
しかし、太陽光+エネファームのダブル発電なら、エネファームで作った電気を家庭で
優先的に使用する仕組みになっているので、太陽光発電で作った電気をより多く売電できます。
◆エネファームでできることは、電気・給湯・暖房
エネファームは、発電+給湯設備ですから、まず基本として家の中の電気をまかないながら
キッチンやお風呂のお湯を作ります。加えて、ガス温水式床暖房、ミストサウナ付き浴室暖房乾燥機
洗面所などに便利な温水ラジエーターなど、温水を利用して暖房設備も利用できます。
◆エネファームをリフォームで設置するときの注意点
リフォームでエネファームを設置するタイミングは、
給湯器の交換時期にあわせて行う人が多いようです。
問題になるのは、設置スペースで、今までの給湯器より大きな面積が
必要になりますので、確認しておきましょう。
エネファームの奥行は約40cmで、設置スペースはクリアランスも含めて
奥行75cm、幅2.7メートル程度が必要です。
温水器の設置と同じように、地面に基礎を打設してその上に設置を行います。
このスペースがとれなくても、現地に応じた設置位置を検討できますので施工前に相談しましょう。